限界研blog

限界研の活動や記事を掲載します。

2013-01-01から1年間の記事一覧

蔓葉信博によるライトノベル評&海老原豊によるSF評&文学フリマの最終告知!

限界研の蔓葉信博が2013年12月号の『ミステリマガジン』(「あまちゃん」特集!)のライトノベル評で田代裕彦の『魔王殺しと偽りの勇者1』を取り上げました。 ミステリマガジン 2013年 12月号 [雑誌]作者: 早川 浩出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2013/10/…

伊藤計劃以後としての野粼まど『know』――「知る」ことを巡る政治性の表現――【評者:旭秋隆】

このレビューは、11月4日の文学フリマで販売される『Genkai vol.3』の「伊藤計画を読むためのn冊」番外編である。本レビューで言及されているトークイベントの様子も『Genkai』に収録されている。 青山ブックセンターで行われたトークイベント『二十代評論家…

文学フリマで発売の新刊『genkai vol.3』の目次

限界研は11月4日に文学フリマに出店します。 第十七回文学フリマ開催日 2013年11月 4日(月祝) 開催時間 11:00〜17:00 会場 東京流通センター 第二展示場(E・Fホール) アクセス 東京モノレール「流通センター駅」徒歩1分 今回は、新刊の『genkai vol.3』…

キャラクター創作ワークショップ

限界研の飯田一史が「「新人賞を獲れるライトノベルの書き方」ワークショップをやります。飯田一史の著作『ベストセラー・ライトノベルのしくみ』(青土社)の実践編です。ベストセラー・ライトノベルのしくみ キャラクター小説の競争戦略作者: 飯田一史出版…

限界研、文学フリマに参加する!

毎年、恒例の文学フリマ。 第十七回文学フリマ開催日 2013年11月 4日(月祝) 開催時間 11:00〜17:00 会場 東京流通センター 第二展示場(E・Fホール) アクセス 東京モノレール「流通センター駅」徒歩1分 限界研ブースは「エ-70」です。 新刊『ポストヒュ…

『ダ・ヴィンチ』2013年11月号のSF特集に藤田直哉が寄稿

2013年11月号の『ダ・ヴィンチ』で組まれている特集「ミステリー&SF最前線2013」に藤田直哉が寄稿しています。ダ・ヴィンチ 2013年 11月号 [雑誌]出版社/メーカー: メディアファクトリー発売日: 2013/10/04メディア: 雑誌この商品を含むブログ (10件) を見…

ジュンク堂トークショー 内容紹介

あと3日となったジュンク堂のトークイベント。 限界研、最新イベント! まだ席が若干、残っています!!限界研【編】『ポストヒューマニティーズ 伊藤計劃以後のSF』刊行記念 未来を産出(デリヴァリ)するために 〜新しい人間、新しいSF〜場所:ジュンク堂書…

SFと怪獣の深い関係?――山本弘『MM9』【評者:中里昌平】

SFと怪獣の深い関係?――山本弘『MM9』 絶滅の危機? いきなりで恐縮だが、みなさんはさきごろ公開された映画『パシフィック・リム』はご覧になっただろうか? 『パンズ・ラビリンス』や『ヘルボーイ』シリーズなどで知られる映画監督ギレルモ・デル・トロが…

藤田直哉が藤崎慎吾『ストーンエイジCITY: アダム再誕 』(光文社文庫) に解説

限界研の藤田直哉が藤崎慎吾『ストーンエイジCITY: アダム再誕 』(光文社文庫) に解説を寄せました。ストーンエイジCITY アダム再誕作者: 藤崎慎吾出版社/メーカー: 光文社発売日: 2010/10/20メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (4件) を…

「ぼくたちのかんがえた伊藤計劃以後」2013年9月1日@青山ブックセンター(3/3)

9月1日に、渋谷の青山ブックセンターで、限界研の新刊『ポストヒューマニティーズ』刊行記念トークイベントが開催された。全3回のイベントレポートを掲載する。(文責、海老原豊) (承前)会場からの質疑。 ブルース・スターリングとの関係は? 『屍者の帝…

「ぼくたちのかんがえた伊藤計劃以後」2013年9月1日@青山ブックセンター (2/3)

9月1日に、渋谷の青山ブックセンターで、限界研の新刊『ポストヒューマニティーズ』刊行記念トークイベントが開催された。全3回のイベントレポートを掲載する。(文責、海老原豊) (承前) 登壇者および会場があったまってきたところで、本題。「伊藤計劃以…

「ぼくたちのかんがえた伊藤計劃以後」2013年9月1日@青山ブックセンター (1/3)

9月1日に、渋谷の青山ブックセンターで、限界研の新刊『ポストヒューマニティーズ』刊行記念トークイベントが開催された。全3回のイベントレポートを掲載する。(文責、海老原豊) 司会は飯田一史、ゲストに大森望、20代論客としてシノハラユウキと藤井義允…

Book Newsとの連動企画「SF・評論入門」の6&7回目

限界研『ポストヒューマニティーズ』出版を近年して、Book Newsとの連動企画「SF・評論入門」。ポストヒューマニティーズ――伊藤計劃以後のSF作者: 飯田一史,海老原豊,岡和田晃,小森健太朗,シノハラユウキ,蔓葉信博,藤井義允,藤田直哉,山川賢一,渡邉大輔,限界…

「限界研【編】『ポストヒューマニティーズ 伊藤計劃以後のSF』刊行記念トークイベント 未来を産出(デリヴァリ)するために〜新しい人間、新しいSF〜」

限界研『ポストヒューマニティーズ』の刊行を受けて、トークイベントを開催することになりました。ポストヒューマニティーズ――伊藤計劃以後のSF作者: 飯田一史,海老原豊,岡和田晃,小森健太朗,シノハラユウキ,蔓葉信博,藤井義允,藤田直哉,山川賢一,渡邉大輔,…

宮崎駿『風立ちぬ』【評者:旭秋隆】

風は、どこへ吹いているか ――皮肉な悲劇としての『風立ちぬ』―― 本論では、宮崎駿監督最新作『風立ちぬ』を扱う。本作は実在の人物である堀越二郎を主人公としている。そのため、これまでの宮崎駿作品とは一線を画しているといえる。堀越二郎はゼロ戦の制作…

宮崎駿『風立ちぬ』【評者:中里昌平】

だらしない「美しい夢」 『崖の上のポニョ』以来、五年ぶりとなる宮崎駿の新作である本作は、すでに知れ渡っているように、作家・堀辰雄の自伝的小説『風立ちぬ』の筋立てを借りつつ、零式艦上戦闘機、すなわち今日「零戦」の名で有名な戦闘機を開発したこと…

限界研、新刊『ポストヒューマニティーズ』よみどころ紹介(10/10) 小森健太朗「虚構内キャラクターの死と存在――復岐する無数の可能世界でいかに死を与えるか」

ついに発売になった、限界研、最新評論集『ポストヒューマニティーズ』。ポストヒューマニティーズ――伊藤計劃以後のSF作者: 飯田一史,海老原豊,岡和田晃,小森健太朗,シノハラユウキ,蔓葉信博,藤井義允,藤田直哉,山川賢一,渡邉大輔,限界研出版社/メーカー: 南…

限界研、新刊『ポストヒューマニティーズ』よみどころ紹介(9/10) 海老原豊「カオスの縁を漂う言語SF――ポストヒューマン/ヒューマニティーズを記述する」

ポストヒューマニティーズ――伊藤計劃以後のSF作者: 飯田一史,海老原豊,岡和田晃,小森健太朗,シノハラユウキ,蔓葉信博,藤井義允,藤田直哉,山川賢一,渡邉大輔,限界研出版社/メーカー: 南雲堂発売日: 2013/07/25メディア: 単行本この商品を含むブログ (39件) を…

限界研、新刊『ポストヒューマニティーズ』よみどころ紹介(8/10) 飯田一史「ネット小説論――あたらしいファンタジーとしての、あたらしいメディアとしての」

ポストヒューマニティーズ――伊藤計劃以後のSF作者: 飯田一史,海老原豊,岡和田晃,小森健太朗,シノハラユウキ,蔓葉信博,藤井義允,藤田直哉,山川賢一,渡邉大輔,限界研出版社/メーカー: 南雲堂発売日: 2013/07/25メディア: 単行本この商品を含むブログ (39件) を…

限界研、新刊『ポストヒューマニティーズ』よみどころ紹介(7/10) シノハラユウキ「人間社会から亜人へと捧ぐ言葉は何か――瀬名秀明「希望」論」

いよいよ発売。限界研、最新評論集、『ポストヒューマニティーズ』。ポストヒューマニティーズ――伊藤計劃以後のSF作者: 飯田一史,海老原豊,岡和田晃,小森健太朗,シノハラユウキ,蔓葉信博,藤井義允,藤田直哉,山川賢一,渡邉大輔,限界研出版社/メーカー: 南雲堂…

限界研、新刊『ポストヒューマニティーズ』よみどころ紹介(6/10)渡邉大輔「SF的想像力と映画の未来――SF・映画・テクノロジー」

ポストヒューマニティーズ――伊藤計劃以後のSF作者: 飯田一史,海老原豊,岡和田晃,小森健太朗,シノハラユウキ,蔓葉信博,藤井義允,藤田直哉,山川賢一,渡邉大輔,限界研出版社/メーカー: 南雲堂発売日: 2013/07/25メディア: 単行本この商品を含むブログ (39件) を…

限界研、新刊『ポストヒューマニティーズ』よみどころ紹介 山川賢一「アンフェアな世界 『ナウシカの系譜』について」(5/10)

いよいよ発売が近づいてきた本書。ポストヒューマニティーズ――伊藤計劃以後のSF作者: 飯田一史,海老原豊,岡和田晃,小森健太朗,シノハラユウキ,蔓葉信博,藤井義允,藤田直哉,山川賢一,渡邉大輔,限界研出版社/メーカー: 南雲堂発売日: 2013/07/25メディア: 単行…

限界研、新刊『ポストヒューマニティーズ』よみどころ紹介 藤田直哉「新世紀ゾンビ論、あるいはHalf-Life(半減期)」(4/10)

ポストヒューマニティーズ――伊藤計劃以後のSF作者: 飯田一史,海老原豊,岡和田晃,小森健太朗,シノハラユウキ,蔓葉信博,藤井義允,藤田直哉,山川賢一,渡邉大輔,限界研出版社/メーカー: 南雲堂発売日: 2013/07/25メディア: 単行本この商品を含むブログ (39件) を…

最新刊『ポストヒューマニティーズ』よみどころ紹介 藤井義允「肉体と機械の言葉 ――円城塔と石原慎太郎、二人の文学の交点」(3/10)

ポストヒューマニティーズ――伊藤計劃以後のSF作者: 飯田一史,海老原豊,岡和田晃,小森健太朗,シノハラユウキ,蔓葉信博,藤井義允,藤田直哉,山川賢一,渡邉大輔,限界研出版社/メーカー: 南雲堂発売日: 2013/07/25メディア: 単行本この商品を含むブログ (39件) を…

7/20〜21の日本SF大会で『ポストヒューマニティーズ 伊藤計劃以後のSF』を先行発売します!

限界研の新刊、『ポストヒューマニティーズ 伊藤計劃以後のSF』を、第52回日本SF大会こいこんの会場に特別価格で先行販売いたします。ポストヒューマニティーズ――伊藤計劃以後のSF作者: 飯田一史,海老原豊,岡和田晃,小森健太朗,シノハラユウキ,蔓葉信博,藤井…

最新刊『ポストヒューマニティーズ』よみどころ紹介 蔓葉信博「科学幻視――新世紀の本格SFミステリ論」(2/10)

限界研、最新刊『ポストヒューマニティーズ』よみどころ紹介(2/10)。ポストヒューマニティーズ――伊藤計劃以後のSF作者: 飯田一史,海老原豊,岡和田晃,小森健太朗,シノハラユウキ,蔓葉信博,藤井義允,藤田直哉,山川賢一,渡邉大輔,限界研出版社/メーカー: 南雲…

最新刊『ポストヒューマニティーズ』よみどころ紹介 岡和田晃、「「伊藤計劃以後」と「継承」の問題――宮内悠介『ヨハネスブルグの天使たち』を中心に」(1/10)

ポストヒューマニティーズ――伊藤計劃以後のSF作者: 飯田一史,海老原豊,岡和田晃,小森健太朗,シノハラユウキ,蔓葉信博,藤井義允,藤田直哉,山川賢一,渡邉大輔,限界研出版社/メーカー: 南雲堂発売日: 2013/07/25メディア: 単行本この商品を含むブログ (39件) を…

新刊『ポストヒューマニティーズ −−伊藤計劃以後のSF』アマゾンで予約開始

限界研による5冊目の評論集が7月25日に発売します。ミステリ『探偵小説のクリティカルターン』、セカイ系『社会は存在しない』、サブカル/戦争/表象『サブカルチャー戦争』、ふたたびミステリ『21世紀探偵小説』。新刊のテーマはSF、新しい人間像〈日本的…

『功殻機動隊ARISE』【評者:旭秋隆】

『攻殻機動隊ARISE border:1 Ghost Pain』 評者:旭秋隆 『攻殻機動隊ARISE』は、その時代設定が『攻殻機動隊』シリーズの最初期にあたる。シリーズの中心となる公安九課はまだ存在せず、本作の主人公である草薙素子も少佐と呼ばれていない。そのため、電脳…

白井聡×藤田直哉 トークショー@紀ノ国屋書店新宿本店(2013年6月16日)

「10年代論壇の行方――3・11以降の政治と物語、そして想像力」(2/2) レポーター:海老原豊 (承前) オウム真理教による一連の事件は「理解に絶する」と白井はいった。サブカルとニューエイジのごった煮、議会政治への進出を目指すも挫折、そして武力革命路…