限界研blog

限界研の活動や記事を掲載します。

土屋隆夫『推理小説作法 増補新版』書評

作家になりたい。なかでもミステリ作家になりたい。 そう思うミステリファンは、今も少なくないと思います。 なにを隠そう、僕もそうしたミステリファンのひとりでした。 今では、ミステリの評論をちらほら書くという立場になっておりますが、心のどこかでそ…

限界研読書会――藤田直哉『ゲームが教える世界の論点』

文責:藤井義允限界研では、毎月一度、批評家たちが集い読書会が行われている。ゲームが教える世界の論点 (集英社新書)作者:藤田 直哉集英社Amazon今回は限界研のメンバーでもある藤田直哉の書いた新書『ゲームが教える世界の論点』(集英社新書)を著者本人…

限界研読書会――杉田俊介『男が男を解放するために 非モテの品格・大幅増補改訂版』

文責:蔓葉信博男が男を解放するために 非モテの品格・大幅増補改訂版 (ele-king books)作者:杉田 俊介PヴァインAmazon 現代社会における「男性ということ」の問題は、さまざまな場面で表出している。雇用問題や男女間、はたまな家庭環境や趣味の領域まで、…

限界研読書会――山崎貴監督『ゴジラ-1.0』

文責:海老原豊godzilla-movie2023.toho.co.jp 山崎貴監督『ゴジラ-1.0』(以下、『マイゴジ』)が読書会の課題でした。正直、私は山崎作品を全く見たことがなく、かつ先入観で「微妙な作品なのではないか」と思っていましたが、世間の評判は良く、『マイゴ…

限界研読書会――東浩紀『訂正可能性の哲学』

限界研の琳です。こんにちは。限界研では毎月読書会を行っており、今回からこれを紹介して行くことになりました。が、たぶん発言録的に書くのが読みやすかろうと思いながらさっそく録音し忘れ、やむなく今回は体験記風にまとめてみました。自分の目線から見…

「法月綸太郎 ✕ 限界研ミステリー塾 京都編」大盛況にて終了いたしました

Togetterにて、げんかいくんがまとめた実況ツイートがまとめられています。 どうぞご参照ください。 togetter.comまた、あらためてご来場いただいた皆様、ありがとうございました。

2023年7月8日(土)「法月綸太郎 ✕ 限界研ミステリー塾 京都編」開催!

7月8日(土)、京都京都市上京区三芳町「CAVA BOOKS」にて、トークイベント「法月綸太郎 × 限界研ミステリー塾 京都編」が開催されます!【登壇者】 法月綸太郎/孔田多紀/坂嶋竜/琳/蔓葉信博【日時】 2023年7月8日(土)17:30~20:30予定【会場】 出町座 …

限界研blog再開!

2019年末から休止しておりました限界研blogですが、あらためて再開いたします。 Twitter投稿はアーカイブとして、投稿期日にてblogに記載していきます。 (Twitterが駄目になったら埋め込みしたTwitterテキストはどうなってしまうのかは謎ですが)どうぞ、よ…

『現代ミステリとは何か』で論じられたミステリ作家をご紹介!

7月8日京都イベントに向けて、あらためて『現代ミステリとは何か』で論じられたミステリ作家をご紹介!・円居挽 ・森川智喜 ・深緑野分・青崎有吾 ・白井智之 ・井上真偽 ・陸秋槎・斜線堂有紀 ・阿津川辰海 ・今村昌弘総勢10名の気鋭の作家を取り上げており…

『現代ミステリとは何か』トークイベント開催決定!

「テン年代のミステリ、テン年代というミステリ、そしてこれから」 日時:2023年4月1日(土) 17:00開場 17:30開演 20:30終了(予定)場所:SCOOL 東京都三鷹市下連雀 3-33-6 三京ユニオンビル 5Fチケット料金:前売り 1,500円、当日 1,800円登壇者:佐々木敦、…

『現代ミステリとは何か 二〇一〇年代の探偵作家たち』、本日発売!

『現代ミステリとは何か 二〇一〇年代の探偵作家たち』、本日発売です♪各書店様、ネット書店様でお買い求めできます。目印は、犯行現場を調べる限界くんです!!どうぞご確認ください♪ pic.twitter.com/ZcYDilV4Be— げんかいくん@限界研 (@genkaiken) 2023…

『現代ミステリとは何か』執筆者一覧

蔓葉信博―つるば・のぶひろ 東京都生まれ。ミステリ批評家。日本推理作家協会、本格ミステリ作家クラブ、探偵小説研究会、変格探偵小説研究会に所属。ミステリ誌「ジャーロ」、図書新聞などに評論、書評を寄稿するほか、探偵小説研究会編「本格ミステリ・ベ…

『genkai vol.4』の誤表記のお詫びと訂正

『genkai vol.4』にいくつかの誤表記がございました。この場を借りて深くお詫び申し上げます。お手数でございますが、正誤表をご参照お願いいたします。正誤表P12下段17行目 誤 それを安藤さんが解消しようと活動されていることが書かれている。(安藤さんで…

11月24日文学フリマ東京に出展します!

2019年11月24日開催の文学フリマ東京に限界研も出店します。新刊は「genkai vol.4 震災後とフィクション」と題して、震災文芸誌「ららほら」をメインとした座談会や震災後文学の評論を掲載しております。 イベント詳細 ◆イベント名:第29回文学フリマ東京 ◆…

ミステリ誌『ジャーロ No.67』への掲載情報について

3月下旬に発売となりましたミステリ誌『ジャーロ No.67』に、笠井潔による『ホモ・デウス』論、冨塚亮平による『探偵AIのリアル・ディープラーニング』×『機械カニバリズム』論が掲載されているほか、笠井潔による連載小説『屍たちの昏い宴』第8回も掲載さ…

『プレどこ』の拙論を自分で改めて読み直しての感想【宮本道人】

こんにちは、限界研の宮本道人です。 『プレイヤーはどこへ行くのか』、もう皆さまお手に取って頂けましたでしょうか? 僕は今回の論集では編著者として関わらせて頂いております。今は無事にぼちぼち感想を頂けるところまで辿り着けてほっとしているところ…

東日本大震災に関する主な評論・書評一覧

限界研では、2017年3月に刊行された『東日本大震災後文学論』をはじめ、東日本大震災に関し、今もさまざまな発言を続けております。下記に会員による主な評論、書評、参加イベントなどを列挙いたしました。これからも被災された人々に寄り添い、これからも言…

3月24日、本屋B&Bにて柴田勝家さん、草野原々さんをお招きしトークイベント開催決定!

3月24日、本屋B&Bにて作家の柴田勝家さん、SF作家の草野原々さんをお招きし、『プレイヤーはどこへ行くのか』刊行記念トークイベントを開催いたします。限界研からは藤井義允、宮本道人が登壇。ビールやドリンク片手に楽しめるイベントですので、どうぞご来…

書籍版『プレイヤーはどこへ行くのか』の誤表記のお詫びと訂正

書籍版『プレイヤーはどこへ行くのか』にいくつかの誤表記が発見されました。 この場を借りて深くお詫び申し上げます。書籍版をお買い上げの方は、大変お手数ですが、以下のページより正誤表をご参照お願い致します。https://www.nanun-do.co.jp/dcms_media/…

限界研『プレどこ』トークイベント第一弾 動画アーカイブ

1月27日に行われた『プレイヤーはどこへ行くのか』刊行記念トークイベント第一弾ですが、 おかげさまで会場はほぼ満員、盛況のうちに終えることができました。イベント前半はゲストとしてご登壇いただいた赤野工作様、福山幸司様のご両名にそれぞれ『ゲーム…

ディズニーツムツム論って何が論じられてるの?

こんにちは、『プレイヤーはどこへ行くのか』の執筆者のひとりである蔓葉です。昨年末に発売されました『プレイヤーはどこへ行くのか』は比較的好評をいただいているようで、もっともなご批判をいくつか拝読しました。この論集のように執筆者が手探りで調べ…

『プレどこ』出版記念トークイベント第一弾を開催!

昨年12月に限界研が出版したゲーム評論集 『プレイヤーはどこへ行くのか――デジタルゲームへの批評的接近』、通称『プレどこ』。 その発売記念イベント第一弾として、1月27日(日) 16:00より吉祥寺Pico Pico Cafeにてトークイベントを開催いたします! 詳細・…

『小説トリッパー』、『ジャーロ』最新号に藤井義允が寄稿

限界研メンバーの藤井義允が「小説トリッパー 二〇一八年冬季号」、またミステリ雑誌「ジャーロ No66」に評論を寄稿しています。小説トリッパーは「渦に飲まれる『私』たちーー中村文則論」というタイトルで、中村文則について、最新作『その先の道に消える…

『プレイヤーはどこへ行くのか――デジタルゲームへの批評的接近』を刊行いたします

来る12月15日、限界研は『プレイヤーはどこへ行くのか――デジタルゲームへの批評的接近』と題したゲーム論集を刊行いたします。 デジタルゲームというメディア固有の体験は我々の世界観をどのように変えるものなのか。 物語や表現を分析する従来の批評の枠組…

『プレイヤーはどこへ行くのか』執筆者一覧

竹本竜都─たけもと・りゅうと 一九八八年生まれ。テレビドラマ・映画助監督。インターネットサーファー・ネットカルチャーウォッチャー。フリーランスの立場を利用し、一年の半分ほど働かずに日々インターネットとゲームに勤しんでいる。学問的・専門的バッ…

『東日本大震災後文学論』出版記念イベント

2017年8月30日に限界研編『東日本大震災後文学論』(南雲堂)の出版を記念してトークイベントが開催されました。限界研メンバーである杉田俊介、藤井義允、藤田直哉に加え、ゲストに編集者・文芸批評家である仲俣暁生さんを迎え、「いま、震災後文学を読む」…

座談会 東日本大震災と震災後のポリティカル・フィクション(後2)

座談会 東日本大震災と震災後のポリティカル・フィクション(後・2) 参加者:笠井潔×杉田俊介×冨塚亮平×藤井義允×藤田直哉東日本大震災後文学論作者: 限界研,飯田一史,杉田俊介,藤井義允,藤田直哉,海老原豊,蔓葉信博,冨塚亮平,西貝怜,宮本道人,渡邉大輔出…

座談会 東日本大震災と震災後のポリティカル・フィクション(後1)

座談会 東日本大震災と震災後のポリティカル・フィクション(後・1) 参加者:笠井潔×杉田俊介×冨塚亮平×藤井義允×藤田直哉限界研編『東日本大震災後文学論』の刊行を記念して行われた座談会の後半です。今回は2部構成でお送りします。12月に刊行された…

座談会 東日本大震災と震災後のポリティカル・フィクション(前)

座談会 東日本大震災と震災後のポリティカル・フィクション(前) 参加者:笠井潔×杉田俊介×冨塚亮平×藤井義允×藤田直哉 3月10日(木)に限界研編『東日本大震災後文学論』が発売されました。震災とフィクションについて東日本大震災から6年経った今、再…

限界研とは

限界研とは 私たち限界研(旧:限界小説研究会)は、2000年代半ばに結成された文学、映画、サブカルチャーといった文化事象を研究している若手批評家集団です。限界研公式ツイッター 限界研の沿革 本研究会は、当初、本格ミステリ作家・批評家の笠井潔を顧問…