限界研blog

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2013-08-07から1日間の記事一覧

宮崎駿『風立ちぬ』【評者:旭秋隆】

風は、どこへ吹いているか ――皮肉な悲劇としての『風立ちぬ』―― 本論では、宮崎駿監督最新作『風立ちぬ』を扱う。本作は実在の人物である堀越二郎を主人公としている。そのため、これまでの宮崎駿作品とは一線を画しているといえる。堀越二郎はゼロ戦の制作…

宮崎駿『風立ちぬ』【評者:中里昌平】

だらしない「美しい夢」 『崖の上のポニョ』以来、五年ぶりとなる宮崎駿の新作である本作は、すでに知れ渡っているように、作家・堀辰雄の自伝的小説『風立ちぬ』の筋立てを借りつつ、零式艦上戦闘機、すなわち今日「零戦」の名で有名な戦闘機を開発したこと…