限界研blog

限界研の活動や記事を掲載します。

2013-08-01から1ヶ月間の記事一覧

宮崎駿『風立ちぬ』【評者:旭秋隆】

風は、どこへ吹いているか ――皮肉な悲劇としての『風立ちぬ』―― 本論では、宮崎駿監督最新作『風立ちぬ』を扱う。本作は実在の人物である堀越二郎を主人公としている。そのため、これまでの宮崎駿作品とは一線を画しているといえる。堀越二郎はゼロ戦の制作…

宮崎駿『風立ちぬ』【評者:中里昌平】

だらしない「美しい夢」 『崖の上のポニョ』以来、五年ぶりとなる宮崎駿の新作である本作は、すでに知れ渡っているように、作家・堀辰雄の自伝的小説『風立ちぬ』の筋立てを借りつつ、零式艦上戦闘機、すなわち今日「零戦」の名で有名な戦闘機を開発したこと…

限界研、新刊『ポストヒューマニティーズ』よみどころ紹介(10/10) 小森健太朗「虚構内キャラクターの死と存在――復岐する無数の可能世界でいかに死を与えるか」

ついに発売になった、限界研、最新評論集『ポストヒューマニティーズ』。ポストヒューマニティーズ――伊藤計劃以後のSF作者: 飯田一史,海老原豊,岡和田晃,小森健太朗,シノハラユウキ,蔓葉信博,藤井義允,藤田直哉,山川賢一,渡邉大輔,限界研出版社/メーカー: 南…