限界研blog

限界研の活動や記事を掲載します。

2024-01-01から1年間の記事一覧

土屋隆夫『推理小説作法 増補新版』書評

作家になりたい。なかでもミステリ作家になりたい。 そう思うミステリファンは、今も少なくないと思います。 なにを隠そう、僕もそうしたミステリファンのひとりでした。 今では、ミステリの評論をちらほら書くという立場になっておりますが、心のどこかでそ…

限界研読書会――藤田直哉『ゲームが教える世界の論点』

文責:藤井義允限界研では、毎月一度、批評家たちが集い読書会が行われている。ゲームが教える世界の論点 (集英社新書)作者:藤田 直哉集英社Amazon今回は限界研のメンバーでもある藤田直哉の書いた新書『ゲームが教える世界の論点』(集英社新書)を著者本人…

限界研読書会――杉田俊介『男が男を解放するために 非モテの品格・大幅増補改訂版』

文責:蔓葉信博男が男を解放するために 非モテの品格・大幅増補改訂版 (ele-king books)作者:杉田 俊介PヴァインAmazon 現代社会における「男性ということ」の問題は、さまざまな場面で表出している。雇用問題や男女間、はたまな家庭環境や趣味の領域まで、…

限界研読書会――山崎貴監督『ゴジラ-1.0』

文責:海老原豊godzilla-movie2023.toho.co.jp 山崎貴監督『ゴジラ-1.0』(以下、『マイゴジ』)が読書会の課題でした。正直、私は山崎作品を全く見たことがなく、かつ先入観で「微妙な作品なのではないか」と思っていましたが、世間の評判は良く、『マイゴ…