本格ミステリ作家クラブの「本格ミステリ大賞」の第13回大賞・評論研究部門の候補に、限界研の4冊目となる評論集『21世紀探偵小説』が選ばれました。
第13回「本格ミステリ大賞」候補作
【評論・研究部門】
『21世紀探偵小説 ポスト新本格と論理の崩壊』限界研・編(南雲堂)
その他の候補作一覧は公式ウェブサイトをご覧ください。
候補作となった本書はこちら。
目次は以下のとおりです。
●序論 新本格ミステリの衰退期になすべきこと(飯田一史)※ 【試し読みできます】
==第一部 21世紀的生とミステリ==
●二一世紀探偵小説と分岐する世界(笠井潔)
●「変わってしまった世界」と二一世紀探偵神話―清涼院流水/舞城王太郎論(飯田一史)
●ビンボー・ミステリの現在形―「二一世紀的な貧困」のミステリ的表現を巡って(藤田直哉)
==第二部 形式性の追求とミステリ==
●検索型ミステリの現在(渡邉大輔)
●21世紀本格2―二〇〇〇年代以降の島田荘司スクールに対する考察から(飯田一史)
==第三部 ミステリ諸派の検討==
●「新本格」ガイドライン、あるいは現代ミステリの方程式(蔓葉信博)
●叙述トリック派を中心にみた現代ミステリの動向と変貌(小森健太朗)
●終わりなき「日常の謎」 米澤穂信の空気を読む推理的ゾンビ(海老原豊)
●現代「伝奇ミステリ」論―『火刑法廷』から〈刀城言耶〉シリーズまで―(岡和田晃)
●「謎解きゲーム空間」と〈マン=マシン的推理〉―デジタルゲームにおける本格ミステリの試み(藤田直哉)
●結語 本論集の使用例(飯田一史)
●ポスト新本格のためのブックガイド50選