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トークイベント「なぜ大学生はSFに惹かれるのか? 〜限界研×山田正紀×大学読書人大賞元推薦者〜」登壇者ミニインタビュー その2

★イベント登壇者 ミニインタビュー その2


今週末、2月9日(日)に阿佐ヶ谷ロフトにて行われる「大学生はなぜSFに惹かれるのか?」イベントの応援企画として、登壇いただく大学生のおふたりにミニインタビューをしてまいりました。

今回は、中央大学出身で、文学会というサークルに所属している佐貫裕剛さんです。

佐貫さんは2012年大学読書人大賞で『ハーモニー』を推薦して大賞をとっていらっしゃいました。それでは、どうぞ。

限界研  : まず「SF」と聞いてイメージするものはどのようなものですか?


佐貫さん : 三つあります。センスオブワンダー、あらすじ一行目の出オチ感、それとアイディアと大ネタでの勝負感です。いずれにせよ、アイディアを通じて読者を驚かせたもの勝ち、みたいなところはあると思います。読み手にとっても書き手にとっても、そういうところが自由なジャンルだと思いますね。ものすごい手前勝手なSF観ですが。


限界研  : なるほど、では好きなSF作家というと誰になりますか?


佐貫さん : 伊藤計劃です。


限界研  : では、好きなSF作品(小説・アニメ・ゲーム・映画などなんでも)は、たとえば何になりますか?


佐貫さん : 虐殺器官』が好きすぎて二十回くらい読み通しました。国際諜報系のエスピオナージュでガッツリSFで、かつ近未来特殊部隊モノって思いつく限り類作がないじゃないですか。「類作がないから仕方なく同じタイトルを読む」というのが『虐殺器官』を繰り返し読み返す理由なのかもしれません。『ハーモニー』は七、八回くらい。それと伊藤計劃以外では『マルドゥック・ヴェロシティ』を五、六回読んでます。『マルドゥック・スクランブル』の方ではなく(笑)。あとは浪人生のときに『Self-Reference ENGINE』と『紫色のクオリア』を読んだのがそもそもSFに惹かれた諸端なので、この二作品には特別な思い入れがあります。それからギブスンの『ニューロマンサー』は黒丸文体がカッコ良くてとても好きです。もちろん伊藤計劃からの薫陶の結果なんですが。コミックでは『ウォッチメン』が好きです。「偽史モノ」系SFの面白さを教えてくれた作品ですね。キリがないのでこの辺で。


限界研  : では、次にサークルで一番読まれていると思う小説はなんですか?


佐貫さん : そもそも読むジャンルが集中的に被ることがありません。逆にいえば各々のカバージャンルが分散してる、ってことなんですけど。強いて挙げるとするなら、『虐殺器官』と『ハーモニー』ですかね。私自身が布教しまくったからですが(笑)。


限界研  : では、最後に。今期(2014年冬)、見ているアニメはなんですか?


佐貫さん : 『キルラキル』楽しいですよね。それから『世界征服〜謀略のズヴィズダー〜』、あとは円城塔さんの脚本担当回があるらしい『スペース☆ダンディ』、その他にも色々見ています。色々と。


限界研  : ありがとうございました。当日はよろしくお願いします!


トークイベント「なぜ大学生はSFに惹かれるのか? 〜限界研×山田正紀×大学読書人大賞元推薦者〜」


【来て欲しいひと】
・本好きの大学生
・SFファン
大学読書人大賞が気になる方

【イベント構成】

1:大学読書人大賞の傾向と対策――SF小説を中心に
●登壇者自己紹介
大学読書人大賞って何?
大学読書人大賞歴代受賞作をSF中心に振り返る
●何が二人を動かしたのか? 〜元推薦者・『屍者の帝国』と『ハーモニー』を語る〜


〜休憩・アンケート回収〜

2:なぜ僕らはSFが好きなのか?――登壇者のSF観、来場者のSF観
●来場者のSF観 〜アンケートをもとに考えよう〜
●いまと昔のSFは何が違うのか?
●大学生はなぜSFに惹かれるのか?

3:質疑応答


*上記はあくまで予定です。当日は多少変更等があるかもしれません。あらかじめご了承ください。

【日時と申し込み方法】

・場所
阿佐ヶ谷ロフトAhttp://www.loft-prj.co.jp/schedule/lofta/20907

・日時
2月9日(日)
OPEN 12:00 / START 13:00


・料金
前売¥1500/当日¥1800(共に飲食代別)

現在、上記ウェブサイトからチケット絶賛販売中です! 


【出演】
(司会)
飯田一史(限界研・文芸評論家)


(登壇者)
山田正紀日本SF作家クラブ・SF作家)
藤田直哉(限界研・日本SF作家クラブ・SF評論家)
佐貫裕剛(2012年大学読書人大賞伊藤計劃『ハーモニー』推薦者)
大塚雄介(2013年大学読書人大賞伊藤計劃×円城塔屍者の帝国』推薦者)


イベントの目的・概要はこちらをご覧ください